ハロウィンは、もともとはイギリス・ケルト地方で収穫の時期を終えた10月31日を1年の終わりとして、新年を迎える前の厄払いのような感じで続けられていたお祭りです。悪霊を寄せ付けないよう、怖い恰好をして町内を練り歩いていたんだそうです。スピルバーグの映画「E.T.」の大ヒットによって、日本でもハロウィンのお祭りが広く知られるようになり、いつしか日本の季節行事の一つにも成っているようですね。
運動会が終わると、クラスの先生たちは懇談に向けて“あゆみモード”一色になります。前期半年間の子ども一人ひとりの成長を“あゆみ”にまとめ上げていくんです。実はこんな風に丁寧に“あゆみ”を書いているのは、北九州市内では光の子学園だけ。他の児童発達支援センターでは、もう随分前に“あゆみ”は廃止したと聞きました。
クラス担任も個別学習担当も懇談前夜ギリギリまで、『あれも…』『これも…』盛り込もうと思いが溢れ過ぎて、時折文章がおかしくなってしまったりすることがあります。なので、最後の最後に園長が読み返して添削します。書き手と読み手、両方の立場に立って、先生たちの思いが最もお母さんお父さんに届きやすくするためには、どう文章表現すれば良いか考え、一語一語チェックしていくんです。
園長は力作の“あゆみ”に目を通しながら、子ども一人ひとりの成長に感動すると共に、職員の子ども一人ひとりにかける思いにも感動をもらっています。ただ、経営を預かる者として、働き方改革も考えなくてはならないんですが、『みんなで本当に素敵な時間を作っているなぁ…』と、掛け替えのなさを感じていたりもするんです。