ハロウィンは、もともとはイギリス・ケルト地方で収穫の時期を終えた10月31日を1年の終わりとして、新年を迎える前の厄払いのような感じで続けられていたお祭りです。悪霊を寄せ付けないよう、怖い恰好をして町内を練り歩いていたんだそうです。スピルバーグの映画「E.T.」の大ヒットによって、日本でもハロウィンのお祭りが広く知られるようになり、いつしか日本の季節行事の一つにも成っているようですね。
今年も例年通りではない日々が続いています。いつもは雰囲気を楽しむだけでしたが、今年は園内イベントとしてみんなでHalloweenを楽しむことにしました。
とは言いながら、Halloweenって一体何なんでしょう。その由来は、イギリスのケルト地方に年に一度死者の霊が帰って来るという言い伝えがあって、丁度日本のお盆のような感じですが、その時に悪霊や魔女が混じって家に入ってこないように魔除けをして先祖の霊を迎えようという風習です。
子どもたちが「トリック・or・トリート」=「お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ!」と悪魔や魔女に扮して各家庭を巡り、悪戯しない代わりにお菓子をもらって集めるという慣わしがあります。丁度、キリスト教の諸聖人の日と時期が重なるため、キリスト教行事のように思われていますが、キリスト教とは全く関係ありません。
ただ、キリスト教に関連して言えば、1517年10月31日にドイツのヴィッテンヴェルグ大学副学長のマルティン・ルターが、学内のヴィッテンヴェルグ城教会の扉にカトリック教会の改革を提言する「95箇条の論題」を貼り付け、後に「宗教改革の日」と呼ばれるようになりました。ルター派はそれを機に、その後、プロテスタント(抵抗者)と呼ばれるようになります。(ちなみに、ルーテルは、ルターのドイツ語読み。英語ではルーサーと発音します。)