ハロウィンは、もともとはイギリス・ケルト地方で収穫の時期を終えた10月31日を1年の終わりとして、新年を迎える前の厄払いのような感じで続けられていたお祭りです。悪霊を寄せ付けないよう、怖い恰好をして町内を練り歩いていたんだそうです。スピルバーグの映画「E.T.」の大ヒットによって、日本でもハロウィンのお祭りが広く知られるようになり、いつしか日本の季節行事の一つにも成っているようですね。
最初のうちは、絵を描くと言うよりクレヨンなど筆記具の軌跡を楽しむように画面一杯に線を描きますが、閉じ円(まる)を描けるようになる段階で、円それぞれを「(これは)お風呂」「パパ」「ママ」「○○ちゃん」と、指差しながらお話してくれるようになります。ただし、はじめの頃は後付けの見立てなので、さっきお風呂と言ったものがママに変わったりもするんですが、やがて描く前にしっかりと“つもり”をもって描けるようになり、何度質問しても同じに答えられるようになっていきます。
面白いのは、なんといっても頭足人(とうそくじん)が現れはじめる3歳半頃~4歳半頃の子どもの絵です。ある程度イメージを形にできるスキルを身に付け、しかし4歳半以上児のようには常識にとらわれないで最も印象に強く残っているものを最も大きく描くなど、3歳児の絵画ほど自由闊達な絵はありません。アリ(昆虫)や猫(小動物)を人間より大きく描いたりするのはこの頃で、4才半児以降には常識を身に付けながら、次第に整合性を保ったまとまりが感じられるようになっていきます。それはそれで大切な成長の証しなんですが、だからこそ私は、型破りで感情むき出しの3歳児の絵がどんな有名画家の絵画より好きです。なので、保育園の絵画展に行くと、ついつい年少児コーナーに長居をしてしまうんですよねぇ~…